モノを大切に扱うー修理を終えて戻ってきたビルケンシュトックのサンダル

かれこれ3年程履いていた、ビルケンシュ
トックのサンダル。

 

昨夏の終わりにはソールがすり減って、雨
の日にはツルっと滑りそうなこともあった
ので、今年のシーズン前に修理に出してき
ました。

 

ビルケンシュトックの靴について、以前に
触れたことはありましたが(記事はコチラ
のっぺり偏平足の私の足にも土踏まずを形
成してくれた、インソールが特徴的な
シューズメーカーです。

解剖学に基づいて「健康な足と歩行」を
テーマに設計されているので、足裏を正し
く使えるようにサポートするだけでなく、
履き心地の良さも魅力です。

 

長く履けるようにビルケンシュトックには、
店舗に持っていくと、預かって修理を行っ
てくれるサービスがあります。

 

・オールソール交換(靴底部分)
(サンダル、クロッグ/ペア)¥4,500

 ・ヒール部交換(ペア)¥3,000

 ・スエードライナー交換(中敷き部分)
(張替え/ペア)¥4,000

 ・オールソール交換
(シューズタイプ/ペア)¥10,000

 ・バックル交換(1ヵ所)¥1,600

 

( 2018/5時点税抜き価格 公式HPより)

※Fit Clubに会員登録すると、上記から
10%offにて修理ができます◎

 

 

買い替えることもよぎりましたが、もとも
とデザインがお気に入りだったので、やは
り修理に出すことに。

 

お店に出しに行くと、店員さんからも
「このデザイン初めて見ました!どこで買
ったんですか?」と珍しがられました。

アウトレットで購入したので、もしかした
ら相当、、古い物だったのかもしれませ
ん。。。

 

「裏地にもしっかり革が張ってあるし、も
う確実に出回ってないんで、絶対大事に永
く履いたほうが良いですよ!」と勧められ
改めてこれからも大事にしようと愛着が湧
きました。

 

実は靴を修理に出すのは生まれて初めてだ
ったので、“ものを大切に永くつかう”っ
てやっぱり良いなと、なんだか良いことを
したような(笑)今までに味わったことの
無いほっこりとした気持ちにもなりました。

 

 

ファストファッションも便利ですが、新し
いものを探しては捨て、また探しては捨て..
.を繰り返すのは、けっこうせわしなく感
じる時もあります。

 

“安物買いの銭失い”とも言いますが、消
耗品は別にしても、実はひとつのものを永
く使った方が、探して買い足すエネルギー
や、お金の面でも結局お得かもしれません。

 

 

話は少しズレますが、以前とあるバイヤー
さんが「価格は最後に手を加えた人だけで
なく、その材料や背景の作り手・職人さん
にいくら行き届かせるかまでを考えなけれ
ばいけない」と話していた言葉がとても印
象に残っています。

 

1.000円以下で買える洋服も沢山あります
が、果たして作り手の海外の工場で働く人
には、その内のいくらが手元に渡っている
んだろう。。。

ゾッとして、それまで安くてありがたい!
と思っていたモノに対する見方が、がらっ
と変わりました。

 

私の請け負う絵やグラフィックの世界でも、
悪気なく「ささっとそんなに凝ったものじ
ゃなくて良いから」とタダで頼もうとする
人もなかには居るのですが、作業するのは
私一人だとしても、私の力だけでものを生
み出せるわけではありません。

 

その背景には紙を作ったり、色鉛筆や絵の
具などの画材、デジタルだったらソフトの
開発者などなど、色んな作り手の方がいる
からこそ可能なのであって。。。

 

私を全く別にしても、使用するそれらにも
価値を見出して頂けない部分は、その道具
達に愛着がある者からすると、悲しく感じ
ます。(なのでそういった依頼はお断りし
ています。)

 

 

リストラティブヨガを講座で学んだ時に、
最初に提案されたテーマは

「モノを大切に扱うこと」

でした。

 

 

以前ハレヨガハワイのスタジオでも、ヨガ
マットの扱いに関して、議論が白熱してい
たこともありましたが(!)、モノを大切
に扱うことを意識すると、やはり穏やかな
気持ちで居られる実感があります。

私自身がヨガのマイソールクラス(※)で
練習する際も、ポーズに集中している時に
隣で

 

「バンッ!!!!!!」

 

と激しくマットを床にたたきつけるように
始める方がいると、びっくりして少し心が
乱れます。。。

(まわりに左右される私の修業が足りてい
ないこともありますが…笑)

 

 

(※)マイソールクラス

アシュタンガヨガは、アーサナ(ポーズ)
の順番が決まっています。

マイソールクラスは、一連の決まったアシ
ュタンガヨガのポーズを自分のペースで始
め、練習するクラスで、同じ場所で複数の
生徒が各々練習するのが特徴です。

 

モノは雑に扱えば、それだけ傷みやすく、
壊れやすくもなります。

 

言い方を変えれば、雑に扱えばそれ相応の
事がモノから返ってくるし、丁寧に大切に
扱えば、モノは長持ちして生活になじみ、
使い心地良く役目を果たしてくれたり、気
持ちを豊かに満たしてくれます。

 

なんとなくしっくり来ないモノに対し、お
気に入りの物は気分も上がり、頻繁に使っ
ていてもなぜか長持ちする、という経験を
したことがある方も多いと思います。

 

やはりそれは無意識のうちに大切にしてい
るからこそ、モノにもそれが伝わって、最
終的にそれが自分自身に返ってくる結果だ
と感じるのです。

 

 

なんだか最近、しっくりこない…まわり
と衝突ばかりしている…と感じる時は、
モノを大切に扱うことを意識してみるのも
良いかもしれません。

 

モノを大切にすることで、気持ちが穏やか
に満たされると、心に余裕が生まれます。

それがモノと同様に、自分から人へと伝わ
って、ゆくゆくは自分に還ってくるのでは
ないでしょうか。

 

見返りを期待するのとも違う話で、モノを
大切に優しく扱う行為は、突き詰めれば人
を大切にしているということ、自分に優し
くしているということと同じことだと感じ
ます。

試しに普段使っているマグカップを意識し
て優しく持つだけでも、自分自身の気持ち
にちょっとした変化を感じるはずです。

 

 

3週間後に修理が終わったサンダルを受け
取りに行った際、また違う店員さんから
「これはせっかくなんで、ずっと履いてい
ただきたいです!鼻緒の部分さえ残ってい
れば、中敷きとソールの交換で一生履けま
すよ!」と言われました。

 

………!!

この細い鼻緒の小さな生地だけ残して、ラ
イナーとソールの交換…!?

 

もはや大部分を新しくしているので、修理
なのかも分かりませんが(笑)、そう言わ
れると死ぬまで付き合っていける気もしま
した。

 

 

確かにこのサンダルには足の使い方を変え
てもらって、沢山の恩恵を受け続けている
ため、これからも大事に恩返ししていこう
と思います。