むくみ、ニオイ、肌荒れ、夏バテ対策に。。『質の良い汗』のためにできること

ここ最近はうだるような暑さが続き、スタジオでも
改めて、熱中症の注意喚起がされました。

水分補給もがぶ飲みしすぎると、かえって吸収しに
くく、身体に負担をかけたり、ヨガをする際に苦し
くなってしまうこともあるので、

“こまめに少しづつ・適量の水分” をとりながら、
脱水にはくれぐれもご注意ください。

<目次>

気温が高く、汗をかくようになると、
身体の体温や水分のバランス、それに伴うミネラル
や血液中の成分のバランス等、出入りや循環の変化が大きくなります。

ヨガに参加されている方でも体調を聞いてみると、
その変化に身体が追い付かず、

むくみや重だるい感じ

のぼせている感じがするのに足元は冷える

熱がこもっていて、夏バテ気味

冷房冷えもあり、よく眠れない” … など

この時期特有の不調が、時折聞こえてくるようになりました。

季節の変化に順応することや、暑さによる疲労感は
避けられるものでもなく。。。
上手に付き合うために、なるべく疲れを溜めないのが
望ましいですが

生活リズムが乱れたり、寝不足が続いてしまうと、

の感じも変わってきて、それに伴い余計に身体が
しんどく感じることがあります。

「汗」は身体のバロメーター

例えば、普段はまんべんなくかけていた汗が、首回
りなど局所的に冷や汗のように止まらなくなり、
寒気がするなど。。

【部分的にかく汗】は、自律神経のバランスが乱れ
発汗や体温調節の機能が上手く働かなくなることで
起こりやすくなります。

原因はストレス生活リズムの変化などによる、
自律神経そのものの不調からくることもあれば、

更年期のホットフラッシュや月経周期といった女性
ホルモンの変化
が自律神経に影響していたり、

その他、低血糖甲状腺ホルモンの影響が隠れてい
る場合など、要因は様々です。

私も甲状腺の機能が元々落ちているので、(
無理が行き過ぎると分かりやすく首が腫れて、寒気
がしているのに、首から嫌な汗が止まらないという
状態をよく経験します。

何気なくかく汗も、身体の状態を知るバロメーター
になるので、普段と違ったり、変だなと感じたら、
生活を見直す良い機会にしてみてはいかがでしょうか。

汗かきの冷え性、乾燥、アトピー現象

汗に関して、私も幼い頃は自然に汗をかけていた
と思うのですが、成長するにつれ、ガチガチに
緊張した状態が続くようになると

過敏性腸症候群や、しもやけになるような冷え性
伴い、ほとんど汗をかかない体質になっていました。

友達からも「あんまり汗かかなくっていいね」と言
われ、確かに日中は涼しい顔をしていたのですが、

老廃物という言葉に過敏な部分もあったので(笑)
家では長風呂で汗を絞り出していたこともあります。

そんな汗をかかない体質が長年続いていたのですが、
ビクラムヨガという室温約40°Cのホットの環境下で
割と激しく動くヨガを一時続け、一気に汗かき体質
に激変した時、身体に思わぬ変化が現れたのです。

汗かき体質に激変…!も、汗の質は。。。

元々の体質もあり、形だけは汗をかけるようになっ
たものの、汗の質は悪いまま、ダラダラと滝汗をかくことを繰り返していると…

次第に体温調節が上手くいかなくなり

汗をかけるようになれば治ると思っていた

冷え性は悪化、、、

肌がやたらと乾燥するようになり、

自分の汗に炎症を起こす汗荒れから、最後にはアトピーの発症など…

不調は表面にあらわれる形を変えたのみ、というよりもむしろ悪化した傾向があり、
体質改善につなげることはできませんでした。

そんな時期を経て、アトピーの症状も酷かった頃に
カウアイ島のマイラ・リューイン先生のもとで
ヨガのトレーニングを受けると、

あなたの体質には、ホットヨガは合わないから、
常温でヨガを続けなさい」

とアドバイスを受け、以降常温でヨガを続けるようになりました。

pelvic_floor_muscle_yoga

すると、自分の内側から熱を作り出せるようになり
やっと本当の意味でだんだん汗が機能し始め、

諸症状は改善し、若い頃や汗かきになる前や後と比
べても、今が一番、体感的に楽だと感じます。

「汗」ひとつにも、複合的な要素が影響する

もちろん、ホットヨガで良い方向に体質改善ができ
たと言う方もいますので、ホットヨガが決して悪いわけではありません。

私の場合は元々の体質に合わなかったこと、
そして後から振り返ると、それ以外のところで

当時飲んでいたや、

摂食障害時代からの積み重なった食習慣の乱れ

緊張状態を生み出す凝り固まった思考の癖

ネガティブ・強迫的な思考からくるストレス

など。。

ヨガ以前の色んな要素の組み合わせで、汗がきちん
と機能しない事につながっていた部分も大きかったと考えています。

「質の良い汗」と「質の悪い汗」

先程から「質の良い汗」「悪い汗」と書いて
いますが、具体的に何が違うかというと、

質の良い汗』とは

体温調節や老廃物の排出、水分代謝など、汗として
の機能をしっかりと果たしてくれている状態、

逆に、『質の悪い汗』とは

汗はかいているけれど、その汗としての機能をきちんと果たせていない状態です。

聞いたことがある方も多いかもしれませんが、

良い汗』ほとんどが水分で、べたつきやにおいも
なくサラサラしているため、
皮膚の表面からも蒸発しやすく、その乾くタイミングで
身体の熱をきちんと外に逃がし、体温を調節してくれます。

一ヵ所からブワァーっと大粒の汗が噴き出すのでは
なく、全身の汗腺からまんべんなく小粒の汗が少し
づつ出てくるので、

老廃物を長時間、表面にとどまらせず、肌に負担を
かけないまま、適量の水分で効率良く温度を一定に
保ってくれるのです。

一方で『質の悪い汗』は、身体に必要なミネラル分まで
水分と一緒に流れ出てしまうので、


汗をかくとどっと疲れた感じ、疲労感を覚えたり、
汗自体もベタベタして肌に残りやすい状態です。

するとなかなか蒸発しにくく身体の熱をしっかり
と逃がせない
ばかりか、熱がこもって熱中症になり
やすかったり、局所的に大量に汗が出て、逆に自分
のかいた汗で冷えることもあります。

質の悪い汗に含まれる「ミネラル」は肌にとって刺
激にもなりやすく、また蒸発せずに皮膚に長い時間
とどまることで、更に肌に負担をかけてかゆみ
などの肌荒れを起こしたり、


ムレて悪玉菌が繁殖し(ミネラル分の多い汗の方が
カビや雑菌も繁殖しやすい)、皮膚の常在菌のバラ
ンスが変化すると、気になるにおいの原因にも。。

汗っかきになるにつれ、どんどん代謝が低下?

大粒の汗が噴き出していると、一見ものすごく汗を
かいているように見えますが、

実は、初めにかいた汗がなかなか蒸発せずに肌に
とどまっているだけで、

途中から、全く汗をかけていない。。という現象が
起きていることもあります。

すると身体の熱はこもり続けるので、体温を調節す
るために、

今度は身体自体が熱を作らないように代謝を下げ


冷え性になったり、水分代謝が落ちてむくんでしまうことも。。。

私がホットヨガでかいていた汗は、まさにこんな状
態で、その上湿度が高い環境だったため、普段以上
に表面の汗が蒸発しにくく

(むしろ室内の水蒸気が、身体の表面に結露のように付着している状態)

大量に汗をかいているようで、
実際は全然汗をかけていない、体温調節の機能を弱め、代謝を下げていた…という

なんとも不思議で悲しい現象が起きていたのです…

アーユルヴェーダでも、アシュタンガヨガでも

“自分の力で内側から熱を生み出す”

ことがよく言われますが、

(そのため、練習後は冷たい飲み物を飲んで、
せっかくの内側に生み出した熱(火)を打ち消して
しまわないようにね、と言われたり。。)

元々熱を作るのが苦手な私の体質だからこそ、

外からの熱で温めることに頼り過ぎず、ヨガの呼吸
と動きによってシンプルに内から身体を温めること

その熱を汗の力で調節し、クールダウン(※)を

(※ヨガの最後にはシャバアサナという、仰向けで
休み、体温や・呼吸・使った身体のバランスを整える時間をとります。)

積み重ねてきたことが、本来の機能を少しづつ取り戻すことに役立ったようです。

“質の良い汗”ひとつとっても、やはり身体全体が
バランス良く機能することが大切なのですね。

(最初に自律神経の部分に触れたように、精神的な
ものも自律神経には大きく影響するので、
心の状態と汗も、密接に関係しています。)

よい汗をかくために、具体的にできること

近年は外の気温が高いうえに、一歩屋内に入ると冷
房がガンガンに効いていることも多いので、
その気温差だけでも自律神経に負担をかけ、汗腺が
正常に働きづらい環境でもあります。

温度差の調節

家などの自由にできる場所では、急激に室内を
冷やして、汗をピタッと止めてしまうのではなく、

温度を徐々に調節しながら、汗の力で体温調節する
時間を作ったり、外に出る少し前には冷房を止めて
おいて、外に出た時との急激な温度差を無くすよう
に心がけると、自律神経の負担を軽減できます。

同じように冷たい飲み物で、急激に内側から身体を
冷やすよりも、常温か温かいものを飲んだ方が内臓
の負担を減らせますし、内側からの熱で汗をかくト
レーニングにもなります。

体質改善の工夫

特に汗が上手くかけない自覚がある時は、薬味やた
んぱく質、適度に塩分のあるものなど、身体をあた
ためる食べ物を意識的に取り入れて、内側から熱を
つくる手助けをするのもおすすめです。

夏バテ予防によく言われる梅干しも、汗によって失
われるミネラルやクエン酸が補給でき、疲労の回復
に役立ちますし、

冷たい飲み物や食べ物は
口の中で常温に慣らしてから飲み込むようにすると
胃腸を冷やしにくく、身体の負担を和らげます。

また、サウナやサウナスーツ、暑いお風呂など、
外側から熱を与えて汗をかこうとするよりも、

常温の環境での運動や、白湯や身体をあたためる食
べ物で内側から熱を生み出すこと、

すぐに冷めてしまうような、表面を急激に温める行
為ではなく、ゆっくりと低温で身体の芯から温めて
いく
ような岩盤浴や、ぬるめの温泉やお風呂での入
浴を繰り返していくと、汗の質や体質を変える効果
が期待できます。

「ストレス」を溜め込まない

そしてストレスを溜め込まずに、上手に対処して、
疲れをためない工夫も大切です。

過酷な環境だからこそ、しっかり休息をとりながら
身体本来の働きが機能するよう、リラックスする時
間や、ニュートラルな状態にリセットできる機会を
大事にしてみてください。

身体がしっかりと回復すれば、バランスをとる力も
自然と働きますし、バランスがとれてくると、回復
力も増し、リカバリーが早く、ストレスにも強くなります◎

『ストレス』にまつわる関連記事

気象病に負けない『自律神経のリズム』

◆ 『睡眠の質』を高めるヒント

リラックスの本当の意味

ストレスとは?注目のストレスマネジメント

いろんなことが繋がっているからこそ、できること
を少しずつでもケアしていくと、全体に大きな変化
となって還元されるはずです◎