リラクゼーションはご褒美ではない!?-リラックスの本当の意味-

 

昨年と今年の初めにかけ【リストラティブ
ヨガ】について、学ぶ機会がありました。

 

リストラティブヨガとは、語源にもなって
いる「restore=回復・修復(ここでは心
身・エネルギーの回復・復活)」を目指し、
リラクゼーションを深めることを目的とし
たヨガのひとつです。

 

特徴的なのはブロックやボルスター、ブラ
ンケットなど補助具を積極的に用いて身体
を安定させることと、ひとつひとつのポー
ズを20分程長めに保ち、時間の経過による
変化を利用して、心身を穏やかに落ち着け
ていく点。

動きのなかで身体に意識を向けるヨガとは
少し違って、筋トレやストレッチの要素を
極力取り除き“何もしない”ことを最優先に
していきます。

 

“何もしない”“自分にとっての心地よい
感覚”を頼りに、緊張に気付き、ゆるめな
がら補助具に全身をゆだねると、副交感
神経優位の深いリラックスに入り、身体は
徐々に回復のモードに切り替わっていくの
です。

リストラティブヨガの説明が少し長くなっ
てしまいましたが、講義はそのヨガについ
てというより、特に【リラックス】につい
て広く・深く学べる内容で、私自身の向き
合い方や考え方にも変化が起きました。

 

その中でも改めて再認識したのは、

リラクゼーションはご褒美ではない

ということ。

 

アシュタンガヨガの練習を行う中でも、ま
ず動いた後、最後にシャバアサナのポーズ
で仰向けになり、脱力する流れのため

≪ 活動 ⇒ 休息 ≫

活動の後に休息する印象が強かったのです
が、勉強していく中で、身体をゆるめた後
の方が、格段に動きやすいことが実践を通
して分かり、

≪ 休息 ⇒ 活動 ≫

活動のために“まず休息する”順番をより
大切に考えるようになりました。

 

もちろん、休息⇒活動⇒休息⇒活動…と
いうように、どちらもバランス良く循環し
ていくことが大切ですが、“活動したから
しっかり休息する”という視点よりは、“
次にしっかりと活動するために休息する”
意識が更に強くなったように感じます。

 

自身のヨガの練習でも、身体の可動域に違
いを実感していることから、クラスを行う
際も、今まで以上に意識して、前半にしっ
かりゆるめる時間をとるようになりました。

 

 

リラックスに関して言うと、私は元々リラ
ックスが大の苦手な人間でした。

 

無意識で常にガチガチの状態だった以前よ
りは、リラックスする経験を重ねることで、
少しづつ緊張に気付けるようにはなってき
ましたが、今でもまだ得意とは言えない練
習中の身です。

 

今でこそリラックスの大切さを知り、積極
的に練習する姿勢になりましたが、
自己否定が特に強かった頃は、リラックス
することに罪悪感さえ抱いていました。

 

今の自分にはリラックスする資格なんてな
いというか、もっと努力しなければならな
いことが山ほどあるのに、休息しようとす
るなんておこがましいというか。。。

休むことに対して、=サボる・だらけると
いったマイナスイメージを持っていたこと
もあり、リラックスを頑張った人のみが得
ても良い“ご褒美”として誤解していた部
分が大きくあったのです。

 

 

でも実際は今回改めて感じたように、自分
の活動に満足がいかない時こそ、立ち止ま
ってリセットする時間が必要でした。

 

もっと上手く・やらなきゃやらなきゃと常
に気持ちがせかせかして、余裕のない状態
からいきなり実力を発揮させようとするの
と、15分でも手を休めて、頭を空っぽにし
てから取りかかるのとでは、どちらが集中
して充実した時間を過ごせるか、想像して
みると分かりやすいと思います。

 

 

今思い起こしてみると、自分にはリラック
スする必要も価値もないと考えていた頃は、
何もしない時間ができてしまうと、見たく
ない自分と向き合う様で辛く、なんとかし
て仕事や予定を詰め込んで、自分を感じな
くて済むように逃げ回っているような感覚
でした。

 

そして、そうしていつまでも逃げ切ること
も出来ず、体力気力の限界が来ると、もう
この世界では生きていけないと、あらぬ方
向へ突き進んでしまっていたのです。

 

こういった状況から抜け出せたのには様々
なきっかけがありましたが、最初は時間を
ただ埋めるために始めたヨガで、少しづつ
人の手を借りながらも、リラックスする時
間を持てるようになっていったことも大き
かったと感じています。

 

人のエネルギーは無限ではありません。

 

あの人は自分とは違ってとてもエネルギッ
シュだなぁと感じる人は、大抵活動の分だ
け質の良い休息も大切にしています。

バイタリティに溢れた方のお話を聞いたり、
本を読んだりすると、自分の力を発揮でき
るよう、その前にしっかり日々の回復・ニ
ュートラルな状態を保つことにこだわって
いる方はとても多いです。

 

 

頑張った自分へのご褒美として、リラク
ゼーションの機会を持つ方も多くいらっし
ゃいますが、本当は今までどれだけ頑張っ
たかやその成果などは、リラックスするか
しないかに関係の無い話だと思います。

 

リラックスの本当の意味は、単なる今まで
の癒しではなく、これからどう活動できる
かを決める、頑張れるための準備です。

 

もし今、気持ちばかりが焦って空回りして
いるような感覚がある方は、一度勇気をも
って立ち止まり、リラックスに専念してみ
ると、気持ちと行動の足並みが揃ってくる
かもしれません。