新しいことにチャレンジしても、三日坊主で終わっ
てしまったり、何かを改善しようと思っても、途中
で嫌になって投げ出してしまったり…
何かを続けることって難しい。。。
そういった経験は、案外多くの方にあるのではない
でしょうか?
私はあります。
特にヨガを始めた当初は、不安を埋めるように毎日
練習し、1日でも休んじゃいけないと強迫的になる
なかで、
体調を崩して1回そのリズムが崩れると、パタリと
しばらくやらなくなってしまう。。そんなサイクル
を繰り返していた時期がありました。
当時は摂食障害だったこともあり、体調も精神的に
もまだ不安定で、制限したり追い込むような強迫思
考や、0か100の極端な思考が特に強かったのですが
何かにガァーッとエネルギーを費やして、燃え尽き、
行き詰まる・自信を失うパターンが、他のことに対
しても多かったように思います。
摂食行動に関しても、まさにそうでした。
適切な食生活を続けることができず、
食べるか(その後吐くか)、食べないかの二極で、
チョコレートひとつ、冷静に考えればなんてことは
ないのに、一口食べただけで
「あぁ、ダメだ・・・食べてしまったから吐かなきゃ」
と絶食と過食嘔吐の中間が無く(笑)、
まさに0か100の状態の繰り返しだったのです。
私の例はかなり極端ですが(笑)、
こういった失敗を経て、身をもって学んだのは
もっと身近な内容でも、少しハードルの高い新たな
挑戦でも、日々続けられるか、続けて前進出来るか
のポイントは、先程の
『 0か100かの間に、1~99の段階をつくること 』
にある、ということです。
やるかやらないか、白か黒かのところから、
全くのゼロをつくらず、グラデーションの幅を増や
していく、許容値を広げるイメージでしょうか。。
これは今の私も練習中で、続け、成長したいことこ
そ執着せず、幅を持たせることを心掛けていますし
平和な日常が送れるようになったのは、この段階が
少しづつ出来てきたからだと感じています。
中間の段階に少しづついられるようになってくると
気負ってはじめの一歩が踏み出せないことや、極限
まで行って爆発する・燃え尽きる・ヤケになる、と
いった極端なことがまず無くなっていきました(笑)
ここ最近でも、以前は制作の方に集中していると、
身体への意識がおろそかになったり、ぶっ続けて
ヨガをしない日があったりしたものを、
今は出来るだけどちらもバランス良く取り入れられ
るよう、まずは0になる日を無くすことを心がけて
います。
作業の合間に5分でも身体を動かす機会を作ったり、
調子が悪い時でもできる範囲で練習しながら。。
本当は徹夜して作業する日も無くしていきたいので
すが…このグラデーションの配分をバランス良く
作っていくのが、これからの課題です(笑)
何かを勉強する時も、
“ まずは5分 ” でも毎日やる機会を作ることが重要
と言ったりしますよね。
私もなかなか上達しない英語は、やはり一気に詰め
込んだり、騙し騙しでムラがあるので、、
NHKさんの力も借りつつ、少しづつでもなるべく
日々英語に触れる機会を作っています。
まだまだあらゆることにおいて模索中ですが、
ハードルが低い方が取り組みやすく、
やらなきゃと焦る気持ちや、出来なかったと落ち
込む無意味なストレスを感じずに、
いつも以上に+αで取り組めた時には充実感が増す
実感があるので、1から少しづつ段階を増やしてい
く方法が、個人的にはオススメです。
ヨガや運動を生活に上手に取り入れて、何年も継続
しながら上達している人を見ると、
20%くらいで取り組む日もあれば、50%、80%、、
そして100%近く集中する日があるように、
やはり自分の体調やその他とバランスを取りながら
習慣にしているのがよく分かります。
食事に関しても、
マクロビオティックやローフード、アーユルヴェー
ダなどいろんな食事法がありますが、
極端にこの食品はOK、これはNGと、2つに分けて線
引きしている人ほど、失敗している印象です。。
かくいう私も止められない過食嘔吐や望まぬ慣習を
なんとかしたくて、色んな食事法にすがりついた
時期もありましたが、
どんな食事法であっても、極端な良い悪いを分ける
思考パターンを直さなければ、上手くいかないこと
を身をもって実感しました。
〇か×か、
ジャッジすることに必死になるよりも、
なんでも大丈夫◎ と
その間の状況に応じて、バランスを楽しめる余裕の
方がよっぽど大切だったんです。
今ではやや緩み過ぎな面もありますが(笑)
実は昔は余白のない、俗にいう完璧思考にとらわれ
ていた人間でした。
なんでもキチっと片っ端から、100%でやりたがる
癖があったんです。
でも振り返ってみれば、、
100に近い状態まで頑張れたとしても、及ばなかっ
た何%かに目を向けて、満たされることはなく、
途中で燃え尽きて何もしたくなくなってしまったり
かえって他がおろそかになってしまったり…
100にとらわれていたことで支障が生じ、とにかく
効率が悪かったな、、と「100が全て」にしてしま
うと、弊害の方が実は多いことに気付きます。
悲しいことに、
初めから100以外を許さず、到達できないと途中で
挫折し、0に戻り、
また100を目指す!
けれど、
やっぱり上手くいかず、0に戻る…
をやっていると、、
結局気付けば、いつまでも0のまま。。
振出しに戻って、前に進めていません。
それよりも、100に向かう1~99の変化を認め、
今日は50は出来た、
明日はもう少しチャレンジしてみようかな、
本調子じゃない今は、スタミナ切れを起こさないた
めに少しセーブしよう、
昨日よりも+5%でも改善してみよう、という風に
初めから完璧を目指さなくても、0を作らない努力
をした方が確実に前進し、それを長く続けていけます。
100を目指すことは決して悪いことではなく、自分
限界を超えるには、時として大切なことです。
ただ、いつも無理をしなければいけないような
0から急激に100段上るハードルを課すよりも
土台の0から1を積み重ねる意識を大切にした方が
継続においては、結果的に近道だったりするんです。
たまに、楽しむ程度のものだったらいいのですが、
日々続けたいと思うものを、イベントのように大そ
れた特別なものにしてしまうと、毎日の習慣にする
のは難しくなります。
日常の中を見渡してみると、別にわざわざ続けよう
と努力をしていない事でも、毎日自然に行っている
ことは、たくさんあると思うのですが、
続けたいことも、そのように当たり前になるくらい
習慣にしてしまえると、無理なく定着していきます。
それには頭でコントロールしようとするのではなく
ストレスが無いことや、プラスのメリットを身体で
体感し、腑に落ちて理解していることが大切です。
最初は振出しに戻ることが多くても、まずは何かし
らひとつ行動してみると、快や不快の感覚の変化や
自分にとって無理なく続けられるバランスを知る
判断材料が増えていきます。
小さなことでも、何か1でもアクションを起こすこ
とを続けてみると、いつしかそれが当たり前になっ
ていたり、その変化を実感する日が来るはずです。