舌磨きと鼻洗浄で分かった自分の体質-依存を断ち切るためのアーユルヴェーダ

「何を食べたら、どんな変化が身体に起こるかを
観察しなさい。」

カウアイ島でマイラ・リューイン先生のもと、ヨガ
とアーユルヴェーダのトレーニングを受けた際、
こんな指導があり、約1ヶ月間食べたものとそれに
よって起きた身体や気持ちの変化を記録しました。

この「観察の視点」は、自分の体質(体質的に消化
できるもの、身体に負担をかけるもの)や食生活の
肉体や気分への影響などを知るのに役立ちます。

<目次>

前回

「自分の身体にとって、何が良いかは人それぞれ違う」

ことに触れましたが、

どうしても自分の感覚に自信が持てないと、外から
の情報“だけ”
に頼ってしまうものだと思います。

私もまともな食生活が送れなかった時ほど
本やネットで漁るようにいろいろ情報を得て、
“良い食べもの”に詳しくなった気でいたのですが、

今思えば、それは本当に「ただの情報」でしかありませんでした。

冷静に考えて、本当に詳しければ摂食障害で苦しん
でいるはずがないことくらい、すぐに分かるのですが(笑)


それに気づかず、外に外に答えを求めて、執着してしまっていたんですよね。。

動物が本などを読まなくても、自らが消化できるも
の・適量が分かるように、実際は

自分の身体が“本能的”に一番『答え』を知っていて、その答えは“今の自分の状態”に表れています

摂食障害を患っていた当時の私は、自己信頼度がと
ても低く、その本質に気付けるまで相当時間がかかりましたが。。。


一度、“自分の反応の中”に『答え』を見つける体験
をすると、だんだん視点や考え方を変えていけました。

それは食に限ったことではなく、今でも何か上手く
いかないことがある時、冷静に一歩引いて見ると

大体「外の情報だけ」に、もしくは自分に嘘をついて
(反応を抑圧否定ets…)
「他の誰かの考え」にとらわれている
ことがほとんどです。

その度に「またやってる…」と呆れてしまいますが(笑)
気付いてしまえばシンプルに、内側の声に耳を傾け
てみると、あっさり解決策が見えてきます。

とは言いつつも、急にそれまで目を向けることもな
かった「体感」や「反応」、「今の状態」や「内の
感覚」に頼ろうとしても、はじめはあいまいで難しいもの。。。

身体に起きる変化を知る方法は様々ありますが、
私の「身体に起きている反応」を知り、外の何かに
すがる「依存心」を断ち切る入口となったのは

ヨガ合宿で観察と記録の手助けにもなった

タングスクレーパー」と「ネティをはじめとしたアーユルヴェーダの方法でした。

(↑滞在先のHalePule製。なかなかの年季)

『タングスクレーパー』舌磨きでわかること

タングスクレーパーとは

タングスクレーパー(タンスクレーパー)は、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」から生まれた『舌磨き』の技術です。

アーユルヴェーダでは「身体の中に残留した食べ物(未消化物、きちんと消化・排出されず、体内に残る老廃物)が、寝ている間にに現れる」と考えられています。

舌のコケは、消化しきれなかった「未消化物」の表れで、アーユルヴェーダでは「アーマ(=毒素)」と呼び、朝一番に取り除くことが推奨されています。

使い方:舌を出し、軽く表面をなでるようにしてコケをとり、使った後は水洗いします。

⇒『アーユルヴェーダ』とは 詳しくはこちら

伝統的なタングスクレーパーは天然の抗菌・殺菌作用のある銅製、最近ではステンレス製のものも普及しています。

※※ 最近は歯ブラシや歯磨き粉で舌を磨く人も多いようですが、ゴシゴシと力加減が強すぎると、舌の粘膜を保護する「ムチン」まで落としてしまい、舌が傷つき、炎症やひび割れの原因になるので注意が必要です。

さらに味を感じる味蕾(みらい)が傷つくと、味を感じにくくなり、無意識に濃い味を求めるなど食生活にも影響が出てきてしまいます。

優しく磨く分には歯ブラシでも問題ありませんが、専用の舌磨きは滑らかな面で拭えるので圧力が分散しやすく、舌に優しいのでその点安心です◎ ※※

タングスクレーパー(舌磨き)には、 
毒素・老廃物を除去し、口内を清潔に保つ

(歯周病・口臭予防にも)

消化器系の負担を減らす

(悪玉菌の増殖によるガスだまり・膨満感の予防・下痢、過敏性腸症候群の緩和にも)

味覚を鮮明にする

(味覚が鈍っていると濃い味を求め、食べ過ぎ、暴飲暴食につながることもあります…)

などの効果があるのですが、習慣的に続けていると、自分の“体質”“今の内側の状態”も少しずつ分かってきます。

前日どんなものを食べたかによって、舌のコケも
まるっきり変わるんです(!)

舌の状態があまり良くない時、コケがやたら多かっ
たり、色が赤くなる、濃くなる時には、
前日に共通するものを食べていることが多く、身体
にもだるさ胃腸の不調肌荒れなどが重なって起きていました。

これをしばらく続けていると、自分の体質に合わな
いもの(上手く消化できないもの)、聞いた情報と
は裏腹に、意外と大丈夫そうなもの(きちんと消化
できるもの
)が傾向として見えてきます◎

私は割と誰かが「良くない」と言うのを聞くと、
頭で悪いと思い込み、ひたすらNG食品が増え続けていく時期があったのですが、

自分の舌の状態身体の状態を基準にするようになってから、
溢れんばかりの情報に左右されなくなり、精神的にとても楽になったのが大きなメリットです◎

(反対に、誰かが良いと薦めるものでも、不調を感じれば「自分には合わないんだな」と、無理して
ストレスになることを続けなくもなりました。)

この舌磨きと同様に、アーユルヴェーダで鼻腔の毒
素・老廃物を洗い流すのが、『ネティ』と呼ばれる『鼻うがい』です。

(画像出典:tirakita

『ネティ』鼻洗浄でわかること

ネティ(ジャラネティ)とは

ネティ(ジャラネティ)は、食塩水を片方の鼻の中に注ぎ込み、反対側から出すことで鼻腔内の老廃物や細菌を洗い流すアーユルヴェーダの浄化法です。日本では「鼻うがい」「鼻洗浄」と言ったりもします。 一見、痛そう…染みそう…に思えるかもしれませんが、人肌程度のぬるま湯で生理食塩水に近い塩分濃度で行えば、痛くなりません。(水道水そのままだと染みます…。)

ネティポットの使い方
  1. ぬるま湯(25度〜30度)の生理食塩水を準備して中へ。
  2. 片方の鼻腔にポットの先を差し込み、顔を傾け、食塩水を反対の鼻腔へ流します。最初は口を開けて、息を吐きながら(マイラ先生は「あー」と声を出すことも推奨していました)流し込むとやりやすいです。
  3. 反対側からも同様に流し込みます。

鼻が詰まっていると味が良く分からない経験や、
ぼーっとする感覚に身に覚えがある方も多いと思いますが、

鼻洗浄も味覚に影響しますし、鼻腔の老廃物を綺麗
に洗い流すと、呼吸視界頭もクリアになる実感があります。

(老廃物が流れ出たのか、見た目にも鼻筋が通るという副産物も◎)

ネティをするまで分からなかったのですが、
消化の苦手なものを食べると、舌と連動して鼻の通
りも悪くなり、普段の食事内容がいかに鼻のつまり
嗅覚、日常の何気ない呼吸の深さ、それに伴う
代謝機能にまで影響していたかを知りました。

こういった感覚が鈍感になってしまうと、よりジャ
ンクなもの、中毒性の高い濃い味のものを欲して、
次第に麻痺していくと、より強い刺激を求め続けて
しまうこともあるので、

身体がしんどくなるのは分かっているのに、
砂糖中毒・ジャンクフードをやめられない…という時は

タングスクレーパー(舌磨き)やネティ(鼻洗浄)、
後述するオイルプル(オイルプリング)や歯磨き粉の見直しで、

味覚や嗅覚のケアとして、舌や口内、鼻のケアを取り入れてみると良いかもしれません◎

口内環境に関しては、歯磨き粉をノンケミカル・
刺激のものにしたり、セサミオイルやココナッツオ
イルを口に含んで15分程口をゆすぐオイルプルも有効です◎

オイルプル・オイルプリングとは

オイルプリングとは、アーユルヴェーダから生まれた「オイルで口をゆすぐ」技法です。

プリング(pulling)は「引きはがす、引っ張り出す」という意味で、口内の細菌、毒素(アーマ)をオイルで絡めとって排出することで、口内環境を清潔に保つことが目的です。

口内に生息する悪玉菌や老廃物などは、脂溶性のものが多いことから、油と分離して混ざらない「水」ではなく「油(オイル)」を使用します。

関連記事⇒:眠剤など薬品も脂溶性です…)

オイルプリングのやり方

スプーン2~3杯分のセサミオイル、もしくはココナッツオイルを口に含み、約15~20分間ぷくぷくと口内に行き渡らせるようにうがいします。

最初は顔の筋肉が疲れてくるので、5分~でもOKです。(だんだん時間を長くしていくと口まわりの筋肉が鍛えられ、リフトアップ、たるみ・ほうれい線予防、小顔効果も◎)

最後はポリ袋などに出し、廃棄します。

オイルのにおいが気になる場合には、その後水、もしくはコップ1杯にスプーン1杯程度の食用の重曹を溶かした重曹水でうがいすると、スッキリします。

市販のマウスウォッシュを使ってうがいをしている方も多いかもしれませんが、洗浄効果の強すぎるものは、口内細菌を善玉、悪玉関係なく、根こそぎ殺菌してしまうことも。。。

天然のオイルで行うオイルプリングは「殺菌」が目的ではなく、必要な常在菌を生かし、口内細菌のバランスを整えていくことを目指します。

また体質的にキシリトールなどの糖アルコールでおなかの張りを感じやすい場合(私自身、長年特定できなかったのですが、時折使用していたタブレットやガム、マウスウォッシュなども腹痛や膨満感、過敏性腸症候群の悪化原因のひとつでした)オイルではそういった副作用もないため安心です◎

私は市販のマウスウォッシュを常用はしていなかっ
たものの、口内炎ができやすく、唇も荒れやすかったのですが、

歯磨き粉の強い化学成分に反応していたようで、
自然由来のものに替えてから炎症が治まりました。

(つい忘れがちですが、口のなかは粘膜なのでデリケートなんですよね。。)

検査などで異常はないけれど、口まわりの荒れや炎
症が続く場合には、毎日使う歯磨き粉の成分に合わ
ない成分が入っていないかどうか、疑ってみても良
いかもしれません。

(⇒関連:食物アレルギー

こういった身体の反応も、人それぞれ違います。

想像するのと実際に体験してみるのとでは全く違う
ので、自分の内側に答えを探すきっかけとして、

アーユルヴェーダ以外のものでも、何か習慣として
日々義務感無くできるものでバロメーターチェック
を楽しめると、身体が様々なことを教えてくれてい
るのが、実感できるはずです◎