『ヨガニードラとは?』

ヨガニードラ(Yoga Nidra:ヨガニドラ)とは、
サンスクリット語で “ 眠りのヨガ ” という意味です。

心身のリラクゼーションを深めながら、
声の誘導をもとに意識を巡らせていく
「究極のリラクゼーション法」とも言われます。

『ヨガニードラ』の進め方やその効果 <目次>

近年、ストレスへの上手な対処法を身につける
ストレスマネジメント】、
今この瞬間に体験していることに集中する
(今の瞬間の身体や気持ちの状態に気付く)
マインドフルネス】を耳にする機会も増えてきま
したが、ヨガニードラもこれらの要素を大切にした手法です。

西洋では「明瞭睡眠」と呼ばれ、教育機関や医学、
心理学など幅広い領域でも取り入れられており、
決してヨガニードラはヨガ独自のもの・スピリチュ
アルな特別なものというわけではありません

ヨガニードラは こんな方にオススメ

□ リラックス、力を抜くのが苦手
 積極的にリラックスしたい

□ 寝ても寝ても疲れが取れない

□ ストレスへの対処方法を身につけたい

□ 自身で心身のメンテナンスやセルフケアをしたい

□ 自分を受け入れられない

□ 自己嫌悪・自己否定ばかりしてしまう

□ 原因不明の不調がある

□ ヨガに興味があるけれど、
 ポーズをとるのに身体の都合で制限がある

□ 体力に自信がない

□ 自律神経やホルモンバランスを整えたい など..

ヨガニードラは基本的に、横たわった楽な姿勢で行います。

そのため老若男女、体力や体調を問わず、どなたでも安全に行えるのが魅力です。

ヨガニードラの効果

ヨガニードラは潜在意識へと働きかけ、その人に
本来備わっている治癒力を引き出していくことが
大きな目的のひとつです。

表面に表れる様々な不調は、実は根の源の部分は
同じであることが多くあります。

ヨガニードラの方向性としては、
表面に表れたひとつひとつの不調に対処していくの
ではなく、内側の根本から心身を癒し、

そもそも表面に不具合が生まれない状態、
例え調子を崩しても自らの力で早めに気づき
バランスをとれる自立した状態を目指します。

木で例えると、枝葉の細かい部分を整える以前に、
まずは根っこから丈夫に育てていくイメージです。

ここでいくつか、心身の本来のバランスが整うこと
で改善につながりやすい事例を紹介しますが、土台
を育てるという点でそれだけにとどまらず、幅広く
癒しの可能性を秘めているのがヨガニードラです。

疲れが取れない時…ヨガニードラで「本当の休息」を

ヨガニードラの最中は、ほぼ脳波がアルファー波と
シータ波
に保たれます。
この脳波の時、人は自然治癒力や修復機能が高まる
癒しと回復に適した状態です。

「15分のヨガニードラで、1時間の熟眠と同じ効果が得られる」

と言われるのはこのためで、緊張が抜けないまま
長時間休むより、短時間でも意識的に緊張をほぐし
た方が、身体の疲れに加え脳の疲れ、精神的な心の
疲れも効率的に取れやすくなります。

休むことに罪悪感を感じる方も、リラクゼーション
を深める機会を作り、積極的休息を一度体験すると
「本当に休むこと」を実感し、少しずつ休息への
意識が変わっていきます。

ストレスマネジメントとしてのヨガニードラ

ストレス性、原因が分からない不調…“心”の問題が
 “身体の症状”として表れる のは珍しい事ではありません。

心身症」は、胃腸の違和感や自律神経バランスの
乱れなど、ストレスや心理社会的要因により身体に
症状が出るものを言います。

ストレス社会と言われる近年、心身症で悩む方は増
えていますが、「ストレスが原因と言われてもどう
対処したら良いか分からない」または「どうしよう
もない」と諦め、改善に時間がかかる方も多いのが
現状です。

それに対し、ヨガニードラの内側に意識を向けるプ
ロセスは、大本のストレスを感じる回路、無理をか
けている部分に気づく手助けになります。

外からの刺激によって起こるストレスが原因でも
それに上手く対処し、自らを芯から癒すことが
できるのは、唯一 自分自身だけ です。

何がストレスになっているかを自覚し、
それをどう解消していくか

(環境を変える・環境は変えなくても向き合い方や
考え方を変える・距離感や対処法を工夫する・割り
切って他に目を向けたり、より有意義なことにエネ
ルギーを注ぐ時間を増やす…など、実は無理だと諦
めなくても、探せば様々な方法が見つかります。)

時と場合によってストレスが高まる局面においても
その都度自分の力で対処できるようになれば、
どんな状況下でもまわりに振り回されずにいられます。

(関連:ストレスマネジメント・コーピングの例

また、ストレスと自覚がなくても、常に過多の情報
が行き交う社会や集団意識、携帯やパソコンをのぞ
きこむ姿勢、ブルーライトなど…

実は思っている以上に私達の神経を刺激し、脳に
負担をかけていることは多いもの。

ほんの10分でも1時間でも、ヨガニードラで意識的
にそれらの刺激をシャットアウトする時間を持つ
ことは、絶えず外から飛び込んでくる情報を処理し
続けている負担に気づき、蓄積した疲労を取り除く
のに役立ちます。

(関連:ストレスとは?ストレスマネジメントについて

身体の司令塔「脳と腸」を癒し、内臓をいたわる

脳腸相関(のうちょうそうかん)・脳腸軸という
言葉があるように、脳と腸は互いに影響し合い
自律神経系を介して双方向に情報交換や、コミュニ
ケーションをとっていることが分かってきました。

大きなストレスがかかるとお腹の不調を感じる方が
多いように、脳がストレスを感じるとその信号は
腸にも伝わり、腸内環境が乱れれば、脳の働きにも
支障をきたし、脳の処理能力や、脳が指令を出して
いる他の臓器、そこから身体全体のパフォーマンス
にも影響を与える可能性は十分にありえます。

また、アメリカの神経生理学者マイケル・D・ガー
ション医学博士が著書で腸を「セカンドブレイン=
第2の脳)」と言ったように(←これが約20年前
の話というのも驚きです…)

心の安定やストレスへの対処、上質な睡眠に欠かせ
ないセロトニン(別名:幸福ホルモン)をはじめと
した、脳の神経伝達物質の多くが、腸内細菌叢
(腸内フローラ)
にも存在し、体内のセロトニンの
90%以上が「腸」で作られている
ことも明らかに
なってきました。

(関連:⇒食欲も決める!?腸内環境とストレス

ストレス太りのメカニズムー「ストレス=飢餓?!」身体がリラックスを求めている時

そんな自律神経のスムーズな切り替え・リズムに
重要な役割も担う、脳内物質やホルモンの生成に
も関わる、腸の新陳代謝

その正常な活動に欠かせない、腸の蠕動運動
(ぜんどう運動)が活発になるのは、副交感神経
優位のリラックスした状態です。

そのためヨガニードラで脳を休め、副交感神経優位
の深いリラクゼーション状態へ導くことは、副次的
に腸をはじめとした消化器系から他の器官をいたわ
ることにもつながります。

ヨガニードラをしていると次第に副交感神経が優位に、リラックス状態となり、お腹がぐるぐる、キュルキュルと鳴り出すことがあります。

特に普段からストレスフルで、心身の緊張状態が続き、胃腸の動きが鈍くなっている場合などに、身体が緩むことで内臓の動きが活発になり起きやすい現象です。

中にはトイレに行きたくなる方もいらっしゃいます。

つい頑張り過ぎてしまう、真面目な方ほどこういった傾向が多く、「音が鳴ってしまって恥ずかしい」とお話しされる方もいますが、しっかり身体のリラックスが深められている証拠ですので、むしろ喜ばしいこととして、できれば気にせず(最初は気にしてしまうかもしれませんが、段々場の雰囲気に慣れれば気にならなくなっていきます)ご安心頂けたらと思います◎

(スタジオでは隣の方との間隔を開け、音楽もかかっていますし、他の方もそれぞれ“まどろみ”の中でご自身の感覚に意識を集中しているので、気付かない方がほとんどです◎)

また途中、トイレに行きたくなったらいつでも自由に行って頂いて構いません。(逆に我慢したままでは、集中できずにリラックス効果も半減してしまいます…。)

ストレスによる便秘が続いていた方が、ヨガニードラを受けて解消できた例もあります。お腹が張って苦しく、動くヨガのハードルが高い時には、ヨガニードラを試してみるのも、ひとつの方法としてお勧めです。

身体に残るトラウマと向き合う

ヨガを積極的に治療に取り入れるアメリカで、
イラクやベトナムからの帰還兵(※)のトラウマ
解消プログラムにヨガニードラが取り入れられ、

その効果が実証されたことがありました。
→ジョン F ケネディ大学にて行われた研究

(※)戦場で想像を絶するような悲惨な体験をし、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患う帰還兵は
多く、過去の反戦イラク帰還兵の会の発表によると

戦争から本国に戻った兵士の自殺者数は、1日平均
22人にのぼり、その総数は戦死した人数より圧倒
的に多いと言います。)

身体に残るトラウマ

抵抗も逃げることも出来ない状況で、強いストレス
を受けた時(天災・虐待・暴力など)
人は自分の身を守ろうと、神経の過剰な覚醒と麻痺
・筋肉の収縮
が起こります。

(衝撃やショックでびくっ..と身構えるような状態)

時間が経ってもその状態(反応)が残り、
筋肉の硬直、交感・副交感神経の過覚醒が慢性化
してしまうと

実際は目の前で何も起きていないのに、常に反応
時と同じ
ような、アクセルとブレーキを同時に踏ん
でいる状態”が続き、膨大なエネルギーを消耗し続け
てしまい、それも枯渇すると次第に無気力感に苛ま
れることもあります。

(関連:自律神経と安全 ポリヴェーガル理論

ー:ストレスのメカニズム―外傷性ストレッサー

その様に今、目の前で起こる現実と直接関係がなく
ても、無意識下に“身を守るための一種のプログラム”
として組み込まれ、ふとした拍子に“自動的な反応”
として、頭でのコントロールが利かずに起きてしま
うトラウマ反応。

(条件反射と同様、熱いものを触るととっさに手を
離すように、無意識的に身体に反応を起こす回路が
形成されている状態)

頭では「もう終わったことなのに」と分かっていて
も、身体がついていかないこの時、
意に反した反応を起こす、プログラミングされた
“無意識下にあるシステムの回路”
を、唯一 内側の
意識を変えられる “自分自身で” 、新たに書き換え
なければ、不本意な反応を繰り返してしまう現象が起こります。

ヨガニードラでは、身の安全が確保された安心でき
る環境下で、身体感覚の意識(温かさ・緊張の具合
・呼吸の感覚など)や感情イメージや思考などが

常に自分の中に出入りしている』様子に、
ただ観察する視点
で自ら気づいていきます。

それは体内に出入りする「今起きていること」が、どんな感情や思考、衝動でも

消そうとしたり、否定も抵抗もせず、

客観的な視点から “ただ観る” “意識を向ける” だけの試みです。

この客観的な視点で、「起きていること」と「自己」を同一化しない時、
それまでの「自動的な反応」や「とらわれ」から自由になっています。

(「起こる反応」と「観察する意識」が別の、独立した状態

突き詰めて考えてみると「とらわれ」て苦しい時、
自分よりも大きな、太刀打ちできない力に身動きを
とれなくされてしまうような、行動の主体性を奪われている状況です。

(※例えば、私自身も経験した強迫的な行動・過剰
な防衛反応(慢性的な過緊張)・回避行動・過呼吸
や冷や汗・記憶障害などの発作的、身体的な反応・
衝動的、解離的な自傷、過食衝動、摂食行動などは
まさにそのように突き動かされ、コントロールを
失う感覚
のものでした。)

これに対して「客観的な視点でみる」のは、
完全に主導権が「自分」にあり、とらわれている時
とは、自分と問題の立場が逆転しています。

目の前に問題があると、それに飲み込まれるような
感じ方をしてしまいがちですが、
ヨガニードラで広い視野を持ち、ただ意識にスポッ
トを当てる練習を繰り返していると、どの感覚も
全体の中にあるほんの小さな一部であることに気づかされます。

そして、それまでとらわれることで見えていなかっ
た、元々広がる深い自由な世界や、自らの大きな
可能性を心の底から実感できた時、

それまで対処出来ないと錯覚し、膨らんでいた不安
や恐怖などが、すーっと小さく、楽になるのを感じられるはずです。

自然に良質の深い眠りへ

寝つきが悪い、心身がリラックスできていない状態
で眠れたとしても、眠りが浅い・食いしばりや
無意識緊張で起きた時にぐったりと疲れを感じる…
といった不眠のお悩み。。

睡眠薬という手もありますが、私自身の経験からあまりおすすめ出来ません。

というのも長年常用すると、薬に対する耐性も出来
てしまい、気づかぬうちに身体の感覚が鈍くなって
いた
現実に、後から衝撃を受けたからです。

(関連:つらい不眠症…睡眠薬を手放して「眠れない」を改善する方法9選

私は一ヵ月のヨガ合宿を機に、5年ほど毎日常用していた睡眠薬をぱったり手放しました。
(急にやめる際は無理のないよう、信頼できる方の元で行うのをお勧めします。)

最初は眠れなかったり、頭痛がすることもありまし
たが3週間が過ぎる頃には、信じられない程身体が
軽くなり、感動したのを覚えています。

薬による重だるい状態に身体が慣れて麻痺し、
(服用をやめたことで気付きましたが、ずっと重り
を背負っているような、首や肩のダルさが慢性化し
て常に当たり前の状態になっていました。)

本来の軽やかな感覚を忘れてしまっていたのです。

重たい鉛がとれたことで、ようやく“力を抜く感覚
というものが理解でき、次第に自然に眠れるよう
になっていきました。

それ以前はリラックスすること自体が苦手で、
その感覚さえもピンと来なかったのですが、
薬が抜けて力を抜く感触が分かりやすくなったことに加え、

ヨガやヨガニードラで意識的に休息の練習を繰り返
し、体感を通して心地良さを実感できたからこそ
苦手意識がなくなったように感じます。

その様に、頭でなんとなく漠然と捉えているリラッ
クスを、感覚として身につけ、生活に習慣的に取り
入れると交感神経と副交感神経の切換えもスムーズ
に行われるようになり、自然と寝つきや朝の目覚め
が整い、深い眠りが得られる体質に変化していきます。

ヨガニードラで、本来の活動と休息のリズムを整え
ることは、眠りの質だけでなく、同時に日中の生活
の質(QOL※)
を高める力があるのも魅力です。

※QOLQuality of Life

(クオリティ オブ ライフ)
人生や生活の質、社会の中での満足度や生きがいなど、個々人の充実度。

女性の波にも優しいセルフケア

女性の身体は、女性ホルモンのリズムと密接に関係
していますが、その精神面への影響を感じたことが
ある方も多いのではないでしょうか。

毎月の月経周期や年齢・ライフスタイルでも身体や
環境が変化し続けるなかで、ヨガニードラ等のニュ
ートラルに戻る穏やかな時間を持つことは、そんな
様々なリズムと調和する大きな手助けとなります。

PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障
害)といった月単位の変化や、ホットフラッシュ等
の不調が出やすい更年期、産後うつ(PND)など…

ホルモンの影響で精神的にも不安定になりやすい時
期に、土台のバランスを整える行為は、不調の緩和
だけでなく、変化の中で一生懸命に機能する身体の
働きに気付く、良いチャンスでもあります。

どんな状態の時も、身体は機能し、働いてくれている。

当たり前に思って忘れがちな身体の働きを、実感を
伴っていたわる体験は、頭で考えるのとも人から
聞くのとも違う、自分でしか感じることのできない
深い安らぎと自己受容をもたらします。

どんな人でも自分に対して出来ないことを、
まわりの人へ与えることができません。

気持ちに余裕が持てず、まわりに優しくなれない、
そうすることで更に自分を責めてしまうという時は
まずは自身の身体の働きを認め、労わるところから
マイナスの連鎖を断切れるのではないでしょうか。

脳の感覚と回路の整理

ヨガニードラでは、重さや軽さ、温かさや冷たさ
などの感覚をイメージしながら、実際に自分の身体
で体験する
という練習をしていきます。

それに慣れ、意識で感覚を作り出していることが
体感を通して理解出来ると、“感覚”“感じる自己”
「別のもの」と切り離して認識できるようになります。

この“感覚や感情”と“自分”を切り離し、俯瞰してみる
視点では、それらに振り回されることなく、
次第に自らの意志によって、自由な出し入れも可能
であることを体験していきます。

身体感覚の波に飲み込まれず、それを活かしたり
楽しむ体験
は、つらいことが起きた時に役立つ、
一生もののスキルとして大きな自信に繋がります。

またヨガニードラをしていると、意識が“ある”のか
“ない”のか分からなくなったり、フッと周期的に
意識が途切れる瞬間
を体験することがあります。

これは、まどろみからレム睡眠に向かう手前の、
限られた領域で脳が活発に働き「感覚の切り離し
や「脳の働きのリセット」「記憶の整理や定着」が
起きていると言われる状態です。

この意識状態は、体験した方にしか分からない
不思議な爽快感をもたらし、ヨガニードラを終えて
リセット・再起動したような、脱力感と同時にクリ
アで冴えわたるような感覚に

「なんだか、ふわっとしてるような、シャキッと
 安定してるような不思議な感じ…」

「今までに体験した事のないような、初めて味わう
 感覚でした」

というご感想は、実際とても多く頂いています。

ヨガニードラの進め方

基本は仰向けの姿勢で目を閉じ、まずは体の各部位
にインストラクションに従って意識を向けながら、
段階的に余計な力を解放していく所から進めていきます。

後は声の誘導に身を任せて、その時々の体感や起こ
る変化を楽しんでみてください。

ポイントは集中の妨げにならないよう、はじめに

ご自身にとっての“快適な環境”を準備する

ことです。

暑い・寒い、締め付けが苦しい、床が固くて痛い..
といった不快な感覚はそれだけでストレスとなり、
ヨガニードラの効果を半減
させてしまいますので、

サポートが必要な場所にはクッションブランケッ
を敷いたり、服装も楽で快適なリラックスできる
もの
を選びます。

事前にトイレも済ませておくと安心です。

なんとなくそわそわして不安な感じがある場合は、
身体にタオルやブランケットをかけ、くるまること
で安心感を覚えたり、頭にフードをかぶるか布で覆
ようにすると落ち着く場合もあります。

また、目元が緊張している時にはアイピローをのせ
ると、力が抜けやすくておすすめです。

大きな音でびっくりしないように、アラームや携帯
電話の通知音はオフ
に設定し、静かな環境でご自身
が一番落ち着き、誘導に集中できる明るさに調節します。

(やや暗めにすると、視神経への刺激を抑えられるのでより内観向きです。)

姿勢にも厳密な決まりはなく、仰向けだと呼吸が
苦しい時には横向きの姿勢でも、背もたれに寄り掛
かった座る姿勢の方が楽であれば、リラックスでき
る方を採用してみてください。

途中、動きたくなった場合には、いつでも体勢を変えて大丈夫です。

いづれにしても快適さには個人差があるため、
一般的な傾向やまわりに合わせる必要はなく、

自分自身のリラックスを深める練習であることも忘れずに、
ご自身にとっての心地良い感覚を一番に優先することが大切です。

ヨガ」というと体が柔らかい人がやっていたり、難しいポーズを練習するイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし身体の可動域を上げたり、使い方を練習するのは実は手段であって、(もちろんヨガで得たいものは人によって異なり、どんな目的でヨガを行うかは個人の自由ですが)

“古典的な”ヨガの本来の目的は

<心の波を鎮めること、そして自然と一体に調和する、完全な自己の存在に気づくこと>

と定義されています。(参考:ヨーガ・スートラ

(ここで言う完全とは、私達本来のバランスのとれた状態を指します。「○○が足りていない」と付け足そうとするのではなく、今あるものに気付き、自然なありのままの調和にかえる感覚です。この完全なバランスは必ず誰もに備わっています。)

ヨガには、ポーズを練習することで、呼吸・全身のバランス・その周りの空間との調和を目指す動的な方法もあれば、不要なことをやめて手放す、解放する、引き算をしていくような静的な方法もあります。

この後者のひとつがヨガニードラですが、能動的・積極的にリラックスや意識化を深める点では、受け身なだけでなく、自発的でアクティブな面も持ち合わせていると言えます。

ヨガニードラを知らない人が、そのレッスンの光景
を初めて見た場合、ただ仰向けで目を閉じ、休んで
いるように見えるかもしれません。

しかし実際は休息の姿勢をとりながらも、ガイドに添っていくことで

◆身体各部位に意識を向ける ボディスキャン

◆呼吸法

◆イメージング

◆自律訓練法

◆マインドフルネス

◆リフレーム(※1

◆アファーメーション(※2

などを総合的に行い、通常起きている時には
認識できていない領域部分を感じ取りながら、無意識へと働きかけています。

(※1)リフレーム(re-frame)リフレーミング(re-framing)とは

今ある物事を見る心理的枠組み(フレーム:frame)を外して、違う新たな枠組み視点・概念・認識)で見る試み。

今までとは違った見方をすることで、それまで感じていた出来事や物事に対する意味や意義、評価やが変わります。

それまでマイナスに働いていた受止め方や感じ方、気持ちや解釈を変化させ、より建設的な行動を目指す療法や、教育、コンサルタントの世界でも用いられるNLP(神経言語プログラミング)の考え方、スキルです。

(※2)アファメーション(affirmation)とは

肯定的な宣言。自身に対する肯定的な自己暗示。
願い事とは違い「○○する」といった断定的な表現で宣言する誓いのような意味合いがあります。

サンスクリット語の「サンカルパ:Sankalpa」もほぼ同義で、「決意」「意志」などと訳されます。

普段の日常から、いきなり微細な感覚を感じ取ろう
とするのはなかなか難しいですが、ヨガニードラは
きちんと段階を踏むことで、徐々に慣らしながら進
めていくので、本人も気づかぬうちに感じる力は
より繊細に、鋭くなっていきます。

誘導の内容も明確なので
(例えば、始めは眉間のあたりに意識を集める、
右手の親指に意識を向ける、呼吸を数える…など)

初めての方にも難しいことはありません。

Q,ヨガニードラの途中で寝てしまう…。
眠ってはいけない?
起きているにはどうしたら良い?

⇒ A,はじめは途中で眠ってしまっても大丈夫です。
まずは休息を覚え、身の安全と心からの安心感を心身が自覚するまでリラクゼーションの感覚に慣れていきましょう。

活動と休息のバランスが普段どちらかに傾きすぎていたり、コンスタントな移行に慣れていない場合、身体がリラックスし始めた途端に、ジェットコースターのように急降下で眠りに落ちてしまうことがあります。

これは徐々に、慢性化した緊張がほどけ、蓄積した疲れが取り除かれていけば、
リラクゼーションへと向かう過程が緩やかになり、自然と眠りに落ちずに集中できるようになっていきます。

“何もしない”

心も身体も休止した、余計なことを全て手放した静寂な世界で『常に目覚めた状態』でいる力を、あせらず時間をかけて身に付けていきましょう。

まず、ヨガニードラの目的が
リラクゼーションを深めること
のみであれば、そのまま眠りについても何も問題ありません。

その他の気付きや内観を深めるため、マインドフルネス、瞑想の練習や、身に付けたいスキル、到達したい明確な目的がある場合は、インストラクションを最後まで聴く練習を繰り返すことで、ヨガニードラの効果を最大限に高められます。

内観やリラクゼーションに不慣れだったり、直前まで強い緊張状態が続いていた場合、肉体的、精神的疲労が溜まっている時には、深いリラックス状態へと移行していく過程で寝てしまうことも珍しくありません

その場合は、安心して眠れる時間を、何より心身が求めていたサインとして受取り、まずはしっかりと休み、疲れをとることを優先していきましょう。

ヨガニードラの練習を始めて間もない内は特に、
程よいバランスをつかむのが難しく、途中で眠りに
落ちたり、逆になかなか神経の高ぶりが落ち着かず
最後までインストラクションに集中できないことも
あるかもしれません。

ですがそんな振り幅も、回数を重ねていけば次第に
丁度良い塩梅に落ち着き、リラクゼーションを深め
ながらも意識を失うことが無くなる、途切れても
ほんの数秒に納められるようになり、弛緩と同時に
繊細な覚醒した状態を保てる力がついてきます。

身体はリラックスを深めて眠りの状態へ。
意識は徐々に微細な感覚へ研ぎ澄ませ、探求を楽しんでみてください。

ヨガニードラの練習を繰り返すことは、心身の健康
を妨げるものに自らの力で気づき解放する、それぞ
れのプライベートな探究で、誰かのために我慢や
無理をする必要のない、あるがままの自分との対話です。

今ある社会に合わせて作り出した理想像や、
他の誰かになろうと自らを変えるのではなく、

本来のバランスのとれた元気な姿になっていく
(「元」の「気」を取り戻す)、自分らしく生きる
ための練習でもあります。

こんな風に向上していきたいと目標を持った時、
まず今の自分を受け入れていること、今の状態を
認められているかが、とても重要です。

今の状態を受け入れ、把握していれば、現時点で
出来ていること、これから目標のために努力すべき
こと、または本当にその目標に向かっていくことが
必要なのか、冷静に見極められます。

しかし自分を否定したり、認められない、もしくは
出来ないことに目を背け、出来ると思い込もうとし
ても、現段階の居場所が認識できないため、ゴール
までの道筋も把握できません。

そういった自己否定を続けていると、冷静な判断力
が奪われ、ずっと理想があるものの距離が縮まらな
い現実や、抑圧の一瞬の隙に感情に流され、これま
での我慢を無駄にするような、ちぐはぐな行動を起
こしてしまい

「一生懸命やっているのに、どうしていつも空回りなんだろう…」

と自らの信頼を失うループの原因になることもあります。

だからといって認められない自分を偽り、本当の
望みに蓋をして「私はこれでいいんだ!」と
言い聞かせようとするのも逆効果。。

無意識や身体は正直で、頭ではいくらそう思い込も
うとしても、身体は本心を抑えきれず、衝動に突き
動かされるような、意に反する行動ばかりをとってしまうのです。

ではどうしたら…と混乱しそうですが、
そんな時は「今は」出来ないこと、認めにくいことが「ある」という事実を、
心の底からきちんとシンプルに、ただ受け容れてみます。

すると見たくない・認めたくないと抵抗していた
葛藤が嘘のようにフッと消え、気持ちが楽になり、
自然にこれからすべきことが見え、力が湧いてくる段階へと移行できるのです。

実際苦しいのは、特別な何かの行動や対象に対して
というよりも、自分の本心に嘘をついたり、無視を
して無理やり抑え込む過程
だったりします。

ヨガニードラは、そんな風に自らを偽る必要はなく
ジャッジをしたり、頑張るもの、何かを変えようとするものではありません。

ただ、あるがままを観察する。

すると、今認識している現実が<それだけではない>ことを身をもって教えてくれます。

そして本心に嘘をつく必要が無くなった時、自らが
無意識に生み出していた苦しみから解放される瞬間が訪れているはずです。

ヨガニードラ音声・誘導音源

⇒【YouTube】ヨガニードラ導入部ー誘導音声ー視聴

ヨガニードラの一部をこちらで体験できます◎

初めての方でも楽しめるシンプルな内容で、
ヨガニードラのオリジナル音源を制作しました。

時間や目的に合わせ、自由に組み合わせられるよう
4パートに分け、1つ目の導入部分は上の画面から
全てご視聴可能です。(8分半あります)

導入部から続きを含めたフルバージョンの音源
ダウンロード・BGMサンプル視聴
は、下記ページより行えます。

yoganidra_mp3_inteviam
『YogaNidra -haru-』

(ヨガニードラMP3音源)

 ダウンロード詳細・サンプル視聴
 (パスワード:YA-74210_ci

※※ セキュリティ保護のため(ロボットではないことの証明)

YA-74210_ci」を入力し、お進みください。

ダウンロード詳細・サンプル視聴

(パスワード:YA-74210_ci